ようこそ,京都の美容外科・フィロクリニックへ。
初めまして,院長の唐澤と申します。
さて,このページをみているあなたは,何か美容医療について知りたいことがあってここに辿り着いたのだと思います。何か具体的なお悩みがあるのでしょうか。それとも,お知り合いが何かの施術をされて,少し気になっているのでしょうか。
今回は,美容医療に関心を寄せて下さっているあなたに,当院のポリシーをお伝えしたいと思います。
まず第一に,当院では医師が診察をした上で方針を決め,施術又は手術を行います。当り前のことであり,わざわざ書くべきか悩みましたが,案外美容医療の現状としてはそこまで当り前ではない様です。
施術の一例としてボトックス注射というものがあります。これは(主に)顔の筋肉の動きをとめて,シワを改善するものです。
時折,ボトックスのトラブルとして,表情が不自然になった,笑えなくなった等々ということを耳にします。
表情というのは顔面の動き,筋肉の動きそのものですので,ボトックスで表情をとめてしまえば,そういうことも起こり得ます。
私は,施術をする前には患者さんとお話がしたい。
話題は何でもかまわないのですが,そうすることであなたの表情の作り方を見たいのです。この人はこういう笑い方をするのだ,こういう動きをするのだ,ということを確認することで,止めて良い部分,控えめにする部分を判断したいのです。
クリニックによっては,施術の直前にしか医師が出てこず,通り一遍のデザインでいきなり施術が始まる様なところもある様です。それでは十分な表情の観察は出来ないと思います。単に注射をするのではなく,患者さんの状態を観察して,それに合わせてプランを立てるのが医師の仕事だと思っています。
当院のポリシーの第二は,使う道具は私が決めるということです。
例えば何かの注射をするのに使う針には,それに応じて適切な太さというものがあります。したがって,細い針が良いと思えばそれを使いますし,そのことについてオプション代を頂戴する様なことはありません。オプション代を取るためにあえて見劣りのする(と医師が思う)ものを標準にするのは,良くないと思っています。
針の太さに限ったことではありません。使う材料や道具をランク分けしてオプション代を付けることは,患者さんを本質的でないところで迷わせてしまうばかりか,適切な施術の妨げになります(何故なら使う道具を患者さんが選んでいることになるからです)。使う道具は医師が責任を持って自分で決定すべきです。
第三は,価格についてです。
いうまでもなく美容医療は自由診療ですので,どの様な価格設定をしてもそれはそれぞれのクリニックの自由ですが,相場というものはあると思っています。
例えば二重瞼を作る手術に埋没法というものがあります。かなり廉価でこれを行うクリニックもありますが,この施術の価格について私の考えを申し上げます。
埋没法をするにあたっては,手術自体に対して針糸や麻酔などの材料費,医師とスタッフの人件費などがコストとしてかかってきます。後戻りに対する保証をするなら,その分も加味しないといけません。話が前後しますが,手術を行う前にまず医師が患者さんの希望を聞き,実際の瞼の状態を診察して,希望に添えるかどうか判断する必要があり,その分の時間もコストとなります。
細かい計算は省略しますが,8万円は頂かないといけないと思っています。一方で,埋没法というのは後戻りしてしまう治療であって,半永久的なものではありませんから,そこまで高い金額を頂くわけにもいきません。埋没法で20万円を超えるようだと不適切だと考えています。
私は,価格の根拠を聞かれたときに説明が出来ない様な,相場を極端に逸脱した価格設定は致しません。しかしながら,診療のレベルを維持・向上させていくためにはある程度の利益も確保しなければなりませんから,期間限定のキャンペーンなどを除いて極端な安売りも致しません。
高いと思われてしまえば残念ではありますが,適正な価格を提示していると自負しております。
当院のポリシー,と申しましたが,気がつけば当り前のことばかり書いてしまった気がします。
美容とはいえ医療である,ということが全てのベースですから,診察した上であなたの御希望に添えないと判断することや,手術をしない様説得することもあるとは思います。何か医学的な介入をしてあなたの幸福度が上がるなら,あなたにとって美容医療はよいものです。しかし必要がないなら,美容医療というものは無理にする必要はないのです。
医療行為そのものではなくとも,来て頂いた患者さんが何かを得て帰って頂けたら嬉しく思います。もし当院での美容診療に御興味をもたれましたら,お気軽に御予約の御連絡を下さい。